基礎工事の種類によるメリット・デメリット〜布基礎・ベタ基礎〜


江戸川区を拠点に、東京23区、浦安市・市川市などの千葉エリアで基礎工事や足場工事を手掛ける鳶長です。


家を建てる時に、間取りや外観について関心を持たれる方は多いかと思いますが、建物の「基礎」についてはあまり興味がないという方も少なくありません。


しかし、基礎工事は家の安全に関わるとても大切な部分です。「基礎が大事」とよく言いますが、長年暮らし続ける住宅の基礎は特に重要な工程です。

そこで本記事では、基礎工事の種類について、ご紹介したいと思います。


ただ、「基礎工事」といっても、杭基礎、独立基礎、特殊基礎、多柱基礎など、さまざまな種類が存在します。基礎工事を専門として長年手掛けてきた当社では幅広い基礎工事に対応していますが、今回は住宅向けとして一般的な、2種類の基礎工事について取り上げたいと思います。




■専門の技術が必要とされる基礎工事



基礎とは、建物を支える土台のことで、地面と建物のつなぎ部分にあたります。基礎工事でしっかりとした土台を作ることによって、長い間暮らしても家が傾いたりせず、災害にも耐えられるようになります。基礎工事の質によって建物の耐久性が変わってくるため、プロの技術や専門のノウハウが必要とされる大事な作業なのです。




■基礎工事の工程


それでは基礎工事とはどのような工事をするのでしょうか。基本的な基礎工事の工程をみてみましょう。


まずは基礎工事をする前に、家を建てる地盤の調査をします。地盤が弱い場合は、杭を打つなどの地盤改良工事をすることもあります。


基礎部分の土を掘り、より強固な基礎にするために採石を入れて地面を固めます。水平面の基準を出すために捨てコンクリートを打ち、設計図に従って印を入れます。鉄筋を組んでから、型枠を作ってコンクリートを流し込み、固まったら型枠を外して基礎の完成です。




■基礎工事の種類


基礎工事にはいくつか種類があり、地盤や建物によって使い分けられます。基礎工事の主な方法は「布基礎」と「ベタ基礎」の2種類があります。


1.布基礎


地面に垂直に立っている「立ち上がり部分」の鉄筋コンクリートで、住宅を支える方法です。床を覆うコンクリート部分は防水シートの上に約5cm薄く敷かれただけなので、湿気やシロアリの被害を受けやすいデメリットがあります。地盤状態がしっかりしている土地であれば充分建物を支えられ、コンクリートや鉄筋の使用量が少ない分、コストを抑えられます。



2. ベタ基礎(防湿基礎)


ベタ基礎は、建物の底一面を鉄筋コンクリートの基礎で支える方法です。厚さ15cmほどの鉄筋コンクリートによって、面で建物を支えるため安定性があり、地震の揺れや液状化にも強い特徴があります。布基礎より耐震性が高く、阪神淡路大震災後に普及しはじめて、現在は多くの住宅でベタ基礎が採用されています。


ベタ基礎は防湿基礎とも呼ばれ、地面を厚いコンクリートで覆うことによりシロアリ対策にもなり、湿気が建物に伝わりにくいメリットもあります。全面に防湿フィルムを敷くため、さらに湿気を帯びにくくなります。湿気があると建物に使われた木材が腐食してしまいますが、ベタ基礎だとその心配も少なくできるでしょう。


以前は、布基礎に比べて鉄筋やコンクリートを多く使用するためコストが高くなるデメリットがありましたが、最近では布基礎とベタ基礎の値段が大きく変わらなくなってきたこともあり、ベタ基礎が増えてきています。




■最適な基礎を選ぶことが大切


今回は代表的な基礎である「布基礎」と「ベタ基礎」についてご紹介しましたが、実は自分でどちらかの基礎を希望しても、必ずしもその基礎を施工できるわけではありません。基礎によって建物の安全性や寿命が左右されるため、地盤状態などを徹底的に調査して最適な基礎を選ぶことが大切になります。


私たち鳶長は、これまでに数多くの基礎工事を手掛け、その種類にもさまざまなものがあります。

これらの豊富な経験を生かし、難しい条件下での工事も、高い施工精度で完工させる自負があります。


基礎工事業者をお探しの皆様、基礎工事のことなら、東京23区、浦安市・市川市などの千葉エリアで住宅基礎全般を手掛ける鳶長にお任せください。


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